民話語りと紙芝居がはじまるよ     民話と紙芝居の家
民話の部屋  
さあ、お話のはじまりはじまり。

 むかし、むかし。このあたりの山奥に、爺さまと婆さまがくらしておりました。二人
は、いつも「子どもがほしいなあ」と言い暮らしていました。ある日、二人が山に出
かけると、一匹の手の白い猿が泣いていました。手が白くて、なかまはずれにされ
て泣いていたのです。

 「そうか、おやげねえなあ。さあさ、こっち来う」

 手を出すと白い手の猿は婆さまのふところに飛び込んで来ました。ところが、この
小猿といっしょにくらしているとふしぎなことがおこりました。婆さまに子が生まれた
のです。
 すると手の白い猿はこもり猿になって爺さま婆さまを助けました。
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 温泉をみつけて猿ヶ京温泉のもとを作りました。

「そうさ、婆さまにも赤ん坊がさずかるのだよ。山にはふじぎがいっぱいあるんだよ」

 この村の爺さま婆さまがこんな話をいっぱいしてくれました。爺さま婆さまは、
そのまた爺さま婆さまにそんなお話を聞いたのでした。
 爺さま婆さまは、家のうら山のたぬきの親子とも顔なじみでした。ちょっとまぬけ
なカラスも友だちでした。うら山の狐が赤ん坊を産むとお赤飯とお煮しめをお祝い
に作ってやりました。

 そんな爺さま婆さまたちが、この村にはいっぱいいてて、元気に生きていました。
わたしたちはそんな爺さま婆さまの、お話をいっぱい聞きました。
 だから、今度はわたしたちがお話をする番になりました。お話したり、紙芝居にし
たりします。さあ、だから今度はみんなが聞く番だよ。いっぱいお話したり、紙芝居
をするよ。

この家でいっぱい聞くんだよ。いっぱい見るんだよ。
 
 さあさあ、お話をはじめようね。
     
(民話と紙芝居の家 NPOにいはるこども文化塾代表 持谷靖子)
               民話と紙芝居の家 群馬県利根郡新治村猿ヶ京1150-1 TEL.0278-66-1874