民話と紙芝居の家                          

   絵巻物装置『竹取物語』

   『竹取物語』は物語文学の先駆をなす、王朝時代の古典です。この絵巻物は近代日本画壇の巨匠小林古径に
  よって大正6(1917)年に最高日本美術院第四回展に発表された作品でした。
  
    
   この絵巻は事件のおもしろさや動きによって物語絵をあらわすという『連続式絵巻』でもなく、神秘的なロマンの
  世界に焦点をあてる「段落的絵巻」にもない、新しい絵巻の世界が意図されています。古径はこの絵巻に作者の清
  冽な独自性と気品の高い高踏的な芸術性を加味して、古径の代表作ともなりました。
   小林古径については『竹取物語』の前に古径の習作絵巻『少年画家清』や『桃太郎』などの絵話が存在していた
  ことが明らかですが、実物は紛失してありません。
 

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