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民話の語り
だれもが持つ幼き日の母親との思い出。例えば、母親が寝床で語り聞かせてくれた昔話は、
きっとだれの心にもしっかり焼きついているのではないでしょうか。




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時計の短針が8時にさしかかるころ、お風呂と夕食を済ませた浴衣姿のお客様が会場に集まり始めます。
まずはハッピ姿の従業員たちの掛け声によるお客様参加の餅つきから。
ついた餅は民話を聞きながらきなこ餅としてお手元へ。

懐かしい民話はユーモラスなものから神秘的に満ちたものまでいろいろとあり、語り部のその夜の気分や雰囲気に合わせて2、3話聞かせてくれる。
その独特のリズムをもった語り口は、大人ならだれしもが心の奥底に眠っている懐かしい記憶を呼び起こし、ほどなく薄暗い囲炉裏の間を幼き日のふるさとの匂いで満たしてゆきます。



■新治村の民話

村の山の名前
昔、爺さんに聞いた話なんだけど、三国街道の旅人が石に腰掛けて、そこらの景色を眺めながら休んでいた。
そうしたら、そこに村の衆が通りかかったので旅人が、
「村の人かね。むこうに見える山はなんていう山だい」
って聞いたと。そうしたら、
「あれかい。あれはむこう山だ」
って言った。
「そうかい。それじゃあ、その上の山はなんていうんだい」
「上の山だ」
「そいじゃあ、あの山なんていうんだい」
っていったら、
「あの山だ」
って言うんで、後ろむいて、
「じゃあ後ろの山わい」
って聞いたら、
「決まっているじゃねえか。後ろ山だ」
って言ったんだと。
そうしたら、旅人が怒って、
「馬鹿にするない」
っていっちゃったとさ。今でも本当にそう呼んでいるんだから仕方あんめい。


語り 林 愛也 



猿ヶ京ホテルでは、夏祭り、大晦日を除くほとんど毎日本館一階ロビー階の「味噌蔵」にて、毎晩八時より「お餅つきと民話の語り」を行っております。
順番は以下の通りです。

午後8時、館内へのご案内と共に味噌蔵にお客様がお集まり。
まず、数名のお客様二名様づつお餅をついて頂きます。(お餅をつきたいお子様がいらっしゃる場合は優先します。)
最後にスタッフの手でつきあげられた餅はきなこ餅にしてお客様のお席ににお届けします。
(お客様にお餅を配るお手伝いをお願いすることもございます。)
民話の語り手が民話を語りはじめます。
(方言に忠実に語りますので、お子様にはつまらない場合があります。その時はどうぞご遠慮なく席をお立ちください。
日によっては民話の後、紙芝居の上演があります。
(こちらはお子様に受けが良いようです。)
だいたい8時45分ごろに終わりますが、板の間の上の座布団に座られての鑑賞になりますので、
足がしびれる方はご遠慮なく席をお立ちくださいませ。



※ほとんど毎日の開催ではありますが、語り手も少なくなっておりやむを得ずビデオの上映で代えさせていただくこともございます。
  また、スタッフの都合でこのイベント自体を中止させていただくこともございますので、ご了承くださいませ。

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