お知らせBLOG

大浴場草の湯浴槽をリニューアルしました。

まずは去る令和6年1月1日以降、石川県を中心に、非常に強い地震が断続的に発生しました。犠牲となられました方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災されたすべての方々にお見舞いを申し上げます。被災地の皆様の安全と、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

さてこのたび、大浴場草の湯花の湯ともに改修工事を行いました。
草の湯は今までの二つのヒノキの浴槽を石で葺いた浴槽に造り替えました。北側の泡ぶろと南側の上がり湯の付いた風呂の二つの浴槽はともに框(かまち)にあたる部分がサビ石と言われる花崗岩の一種で葺かれております。
今回の浴場の改装でトピックスと言えるのは草の湯の南側の浴槽の一部にユネスコ「世界の記憶」に2017年に登録された群馬県の上野三碑の多胡碑と同じ石材である多胡石(牛伏砂岩)を使っていると言うことです。多胡石は高崎市吉井町南部の牛伏山付近で採れる石ですが現在採掘は行われておりません。今回偶然にもある建設会社さんが保管していた多胡石を浴槽の一部に使用することが幸運にもできました。
多胡石は正式には牛伏砂岩と言われ吉井町牛伏山付近で取れる砂岩の通称です。地中深く堆積した砂が固まった黄褐色の砂岩に鉄分が染み込んだ独特の赤褐色の模様でなんとも言えない景色が作り出されます。
群馬県では6世紀後半から7世紀前半の古墳時代後期に綿貫観音山古墳の横穴式石室の天井石や多胡薬師塚古墳の石室全体に使用されました。また、平成29年(2017)にユネスコ『世界の記憶』に指定された上野三碑のうち和銅四年(711)に建碑された多胡碑、同じく平成26年(2014)ユネスコ世界遺産に登録された富岡製糸場の建物群の土台の石にも使用されています。このように群馬県では一般的な石材で、かつては県内のあらゆる建物や庭の灯籠などに使われていました。この浴槽に猿ヶ京の効能高い温泉が注がれ、どのような感触の入浴感になるか楽しんでいただけたらと思います。
またサウナ室の板貼りの改修も終了しました。こちらのサウナ室は従来通りドライサウナでありサウナストーブもドライサウナ用のものです。水をかけて水蒸気を発生させるローリューではありませんので、絶対にストーブに水を掛けないでください。

令和6年1月 豆富懐石猿ヶ京ホテル 館主

多胡石を一部使用した草の湯南側浴槽。
多胡石を一部使用した草の湯南側浴槽。
シャワースぺースとの間に仕切を設けた草の湯泡風呂
白木の香もかぐわしい草の湯ドライサウナ室
(ローリューはできませんのでストーブに水を掛けないでください。)
平成29年(2017)にユネスコ『世界の記憶』に指定された上野三碑のうち和銅四年(711)に建碑された多胡碑、